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1864/2103

1864話 装飾された石像

 【Raid Battle!】


 【包丁戦士】


 【包丁を冠する君主】

 【深淵域の管理者】

 【『sin』暴食大罪を司る悪魔】


【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】

【サブ1】ー【次元天子】【ボーダー(妖怪)】【上位権限】

【サブ2】ー【暴食大罪魔】【デザイア】



 【聖獣を担うが故に】


 【深淵へ誘い】


 【聖邪の境界を流転させる】


 【責務放棄により】


 【境界を見守り】


 【管理することを強いられる】


 【会うは別れの始め】


 【合わせ物は離れ物】


 【産声は死の始まり】


 【この世の栄誉は去ってゆく】


 【故に永遠なるものなど存在しない】


 【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】


 【ああ……この世は無情である】




 【ワールドアナウンス】


 【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】


 【レイドバトルを開始します】



 はい、今日も元気にログイン!

 昨日は【キズマイナ】から地下へ逃げた底辺種族の一派がどのように過ごしていたのかとか、探索で何か発見があったのか聞いていたな。

 だが、【キズマイナ】が一人で探していても有用なものは何一つ見つからなかったようだ。

 ヒエラルキーの最下層にいる底辺種族の住みかだから当然だと言われてしまったので、それで納得してしまったぞ……






 というわけでやって来ました【特異次元 死屍累々城塞バンデッド】の元になったと思われる場所!

 ここに来てみたわけだが、今日は魔王城を一人で調べてみるか。

 前は【キズマイナ】と二人で調べていたから、今度は一人で調べてみて気づくことがあるかもしれないからな!


 二人で探しているからこそ見つかるものもあれば、逆に一人で探しているからこそ見つかるものもある。

 こういうのはタイミングと運、コンディションで変わってくるものだからだ。



 





 ……そうして探していたら見つかった。

 壁面に地下室へ入るための入口が開くためのスイッチが隠されていたのだ。

 遺跡とかでは定番の仕掛けだが、まさか魔王城の玉座の間にも仕掛けられているとはな……

 【キズマイナ】といた時には気づかなかったが、ゆっくりと壁面を調べたら違和感があったからな。

 ボタンを押すと床がスライドして、地下へ降りる階段が出てきたのには思わずニンマリしてしまった、こういうギミックを見つけるのはトレジャーハンターとしての愉悦みたいなものだからな!

 何回見てもこれはいいものだぁ!



 そうして降りていくと一番奥に玉座と、そこに座っている人型悪魔の石像が置かれていた。

 これがお宝ってことか?

 見た目からしてもようやく有用そうな、重要そうなアイテムが見つかったので歓喜しているがどういった謂れのあるものだろう?


 ここの城主の姿を象ったものだと思うが、歴史書のようなものがあるわけじゃないしどういうやつなんだろうか?

 何か見覚えがある気もするんだが、頭の中のピースが微妙に噛み合わない感じがして明確な答えが出せない。

 認識阻害の効果でもあるのだろうか。



 とりあえず持ち帰るかと思ったんだが……

 どう見ても重そうだし、俺で持ち上げられるだろうか不安だ。

 玉座とくっついていたら間違いなくキャパオーバーだろうし、そうでなくともギリギリだろうな。


 そう思い悪魔の石像を持ち上げるために手を触れた瞬間。



 【ワールドアナウンス】


 【包丁が血を求める】


 【暴食は食べ散らかしたり、味わったりする……】



 【大罪域の風が吹き荒れる】


 【【包丁戦士】の称号【『sin』暴食の捕食:虚飾の大罪魔】が【失伝秘具】ー【愚魔礼讚像】に徴収されました】


 【【包丁戦士】の【正義剣ティル】が共鳴する……っ!】





 【Raid Battle!】



 【『sin』虚飾大罪を司る悪魔】


 【????】


 【虚飾大罪魔】【上位権限(復元中)】【失伝秘具】



 【【虚飾】を重ね【十字架が偽りの美しさを求める】】


 【ーーー復元による障害で情報破損中、復元待ちーーー】


 【ーーー復元による障害で情報破損中、復元待ちーーー】


 【ーーー復元による障害で情報破損中、復元待ちーーー】


 【ーーー復元による障害で情報破損中、復元待ちーーー】


 【ーーー復元による障害で情報破損中、復元待ちーーー】


 【ーーー復元による障害で情報破損中、復元待ちーーー】


 【ーーー復元による障害で情報破損中、復元待ちーーー】


 【ーーー復元による障害で情報破損中、復元待ちーーー】


 【ーーー復元による障害で情報破損中、復元待ちーーー】


 【ーーー復元による障害で情報破損中、復元待ちーーー】


 【ーーー復元による障害で情報破損中、復元待ちーーー】




 【レイドバトルを開始します】





 そうして石像が変形していき、十字架を持った修道女のような姿となった。

 だが、頭からは二本の角が生えておりお尻からは黒い尻尾が生えている。

 これは、【綺羅星天奈(きらぼしあまな)】と大罪魔の混ざりものみたいなものか?




 「そうだったり、そうじゃなかったりする……

 【暴食】が喰らってきた【虚飾】の私の要素が【愚魔礼讚像】に取り込まれて復元されたの!

 元々身体はかなり前に消滅していて、意識を【実験】が別の身体に乗り移らせた状態だったから似たようなことをしただけだったりする……」



 そういえば【黒杖魔導師】が【大罪魔】を蘇らせた時は別の次元の【大罪魔】の身体を利用したとか何とか言ってたな。

 それを石像バージョンにしたわけか。


 というかしれっと蘇って、しれっと会話し始めたな!?

 もうちょっと情緒というものは無かったのかよ!?





 あったり、無かったりする……


 【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】








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