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1858/2202

1858話 力 is パワー!

 【Raid Battle!】


 【包丁戦士】


 【包丁を冠する君主】

 【深淵域の管理者】

 【『sin』暴食大罪を司る悪魔】


【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】

【サブ1】ー【次元天子】【ボーダー(妖怪)】【上位権限】

【サブ2】ー【暴食大罪魔】【デザイア】



 【聖獣を担うが故に】


 【深淵へ誘い】


 【聖邪の境界を流転させる】


 【責務放棄により】


 【境界を見守り】


 【管理することを強いられる】


 【会うは別れの始め】


 【合わせ物は離れ物】


 【産声は死の始まり】


 【この世の栄誉は去ってゆく】


 【故に永遠なるものなど存在しない】


 【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】


 【ああ……この世は無情である】




 【ワールドアナウンス】


 【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】


 【レイドバトルを開始します】



 はい、今日も元気にログイン!

 昨日は【キズマイナ】と一緒に地下へ潜り【特異次元 死屍累々城塞バンデッド】……みたいなところへたどり着いたところだったな。

 ただ、その先には高速で湧き続けるゾンビたちが跋扈しており、勇者である【キズマイナ】の攻撃威力、攻撃範囲を持ってしても湧きスピードに対抗することが出来なかった。

 






 というわけでやって来ました岩山エリア地下……【特異次元 死屍累々城塞バンデッド】みたいなところ!

 とりあえず再び【キズマイナ】と一緒に来てみたのだが……何か思いついたか?



 「ふひひっ、色々考えてみたんですけどあてぃしはひたすら広範囲攻撃を連打することしか思い付かなかったですねぇぇ!

 連打して復活する前に奥地まで進むとかどうすですかぁぁ?」



 ……それが底辺種族の代表である勇者の発言か?

 完全なごり押しじゃないか(困惑)

 もう少し一捻り、二捻りくらいあるのを期待してたんだが……

 いや、難癖ばかりつけていても埒が明かないか。

 とりあえずそれを試してみるとしよう。


 さあ、やってくれ。



 「あっ、本当にこれからやるんですねぇぇ?

 あてぃしが言い出した手前、やらないわけにはいかなんですけど中々の荒業になりますよぉぉ!」



 それは俺だって分かってるさ。

 でも、お前が矢面に立つ作戦を自ら立案したんだからそれを尊重してやるというのが元クランリーダーたる俺の恩情というものだろう。

 これまでお前が作戦を口にすることなんてほとんど無かったわけだから尚更だ。



 「そ、そこまで言われたらやるしかないですねぇぇ!

 いきますよぉぉ!

 スキル発動!【底辺土葬】!」



 【キズマイナ】は【底骸剣デュラ】を振り回し、周囲にいたゾンビたちをまとめて地面へ押し潰していった。

 ……これは昨日の焼き増しだな。



 「とりあえず少しでも二人で前進しますよぉぉ!

 【包丁戦士】さんも走って下さいぃぃ!」



 【キズマイナ】に促されるようにして俺も【キズマイナ】と並走してゾンビが潰れた場所を乗り越えるようにして進んでいく。

 【キズマイナ】がどこまでスキルを連打出来るかは知らないがいくら勇者でも流石に無限連打することは出来ないだろう。


 そして三メートルくらい進んだところで【キズマイナ】が倒したはずの場所にゾンビがすぐに湧いてきた。

 分かってはいたが、このスピードで増えてくると気が滅入るな……

 


 「あてぃしには気が滅入る余裕すらないですけどねぇぇ!

 スキルクールタイム管理がかなり大変ですから余所見してるなんて無理ですからねぇぇ!

 さらにいきますよぉぉ!

 スキル発動!【底辺死骸】!!」



 【キズマイナ】は今度は頭の上から真下に振り下ろすようにして【底骸剣デュラ】を振り回した。

 すると、上空から地面にかけていた真っ正面にいたゾンビたちが消滅していった。

 しかも今回は100メートル先まで消えていったから相当射程はあるんだな……

 


 「その分【底辺土葬】よりも横には広がらない攻撃ですけどねぇぇ!

 なので今拓けたミチもすぐにゾンビで埋まってしまいますよぉぉ!!」



 マジか!

 それならなおのこと焦らないとな……



 とりあえず俺もここから【キズマイナ】の間を埋めるように攻撃をしていこう。

 スキル発動!【深淵纏縛(クラスト・)ЖЖ(ジェーライト)】!



 俺は深淵を身に纏いジェーライトのバニーガール服への衣装を変化させていった。

 盤面の突破力ならこの姿が一番安定していて火力を出し続けられるからな!



 というわけでスキル発動!【魚尾砲撃】!

 さらに重ねのスキル発動!【魚尾砲撃】!



 俺は粘液を垂れ流すジェーライトの八本の尻尾をうち四本からは極太レーザーを放ち、残り四本からは毒球を正面に放つことで【キズマイナ】が空けたスペースに入り込むゾンビたちを少しずつ除去していっている。

 やはり深淵種族の力の中でもジェーライトのものはスキル動作の中にリソースのチャージから含まれているからかなり燃費がいいよな……



 同じ火力系の深淵種族の【ガルザヴォーク】のものはすぐにリソース枯れしてしまうから持続しないし、普段使いには向いてないからな!



 「思ったよりも何とか進めてますねぇぇ!

 あてぃし一人だけだったら無理でしたけど、【包丁戦士】さんがいると心強いですよぉぉ!」



 それは俺のセリフだな。

 俺だってこんなところ一人で進むのは無理だぞ!?





 そもそも好んで入りたい場所ではないですからね。


 【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】

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