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1839話 【マキ】と【ファインド】のシナジー

 【Raid Battle!】


 【包丁戦士】


 【包丁を冠する君主】

 【深淵域の管理者】

 【『sin』暴食大罪を司る悪魔】


【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】

【サブ1】ー【次元天子】【ボーダー(妖怪)】【上位権限】

【サブ2】ー【暴食大罪魔】【デザイア】



 【聖獣を担うが故に】


 【深淵へ誘い】


 【聖邪の境界を流転させる】


 【責務放棄により】


 【境界を見守り】


 【管理することを強いられる】


 【会うは別れの始め】


 【合わせ物は離れ物】


 【産声は死の始まり】


 【この世の栄誉は去ってゆく】


 【故に永遠なるものなど存在しない】


 【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】


 【ああ……この世は無情である】




 【ワールドアナウンス】


 【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】


 【レイドバトルを開始します】



 はい、今日も元気にログイン!

 昨日は俺と一緒の次元戦争に参加していた蛇腹剣次元のプレイヤー【ファインド】と喋ったりしていたな。

 【マキ】のクランメンバーだったらしく俺のことを色々と聞かされていた結果、俺のことを双眼鏡で遠くから見守っているらしい。

 完全にストーカーだな!

 しかも厄介なことに俺の気配察知にひっかからない距離から見てきているっぽいのでいつどこに潜んでいるのか分からないんだよな……

 こんなやつが同じ次元内を彷徨いていると考えたらゾッとするぞ……









 というわけでやって来ました新緑都市アネイブルのほのぼの市場!

 そこを歩いていると【マキ】と【ファインド】が一緒にソフトクリームを食べ歩きしながら過ごしているのを発見した。



 「あっ、変態お姉さんだ~!」

 「ども~!

 【包丁戦士】っち昨日ぶり!」

 「えっ、【ファインド】は変態お姉さんに昨日会ってたんだね~!

 これまで会わないようにしてたのに気分が変わったのかな~?」

 「えっ、ちょっ!?」



 【マキ】が【ファインド】の秘密をさらっと暴露してしまったようだ。

 これまで俺と会うのを避けていたのか?

 その割には大分距離感の近い接し方をされたんだが……


 だが、【マキ】の言ったことが嘘とは思わなかった。

 だって【ファインド】の慌てっぷりからしてその言葉が真実ってすぐ伝わってきたからな!



 「うちが【ファインド】に変態お姉さんの話をしたらファンになっちゃったんだって~!

 でも、直接会うのは恥ずかしいからって遠くからずっと見てたんだよ~

 うちも何回か付き合わされたことがあるから、結構長い時間見てたのも知ってるよ~」



 【マキ】の暴露は止まらなかった。

 遠慮がないというか、幼さ故の無邪気さというか……

 それを受けて【ファインド】は完全に赤面していた、穴があったら入りたいと言わんがばかりの挙動不審さも見せていた。

 それでよく昨日は平然として俺の前に立てていたな!?



 「コミュ障特有の初対面なら逆に何とか対応できるってやつだね……

 【包丁戦士】っちってその辺分からなさそうだよね」



 まぁ、その辺で困ったことはないからな……

 俺のことを嫌いなやつは勝手に去っていくし、関り合いになりたいやつは逆に勝手に寄ってくる。

 良くも悪くも俺の行動は目立つし、俺と合わないと思ったやつと会話する機会も結果的にはかなり少なくなるのだ!


 俺のことが気になるなら包丁次元の【包丁戦士狂教団】にでも入ったらいいんじゃないか?

 あそこは俺のファンクラブというわりには規模が大きくていいんじゃないか?



 「うーん、蛇腹剣次元が存続してるうちは別にいいかな……

 【包丁戦士】っちのことは好きだけど、あそこのクランはちょっと不気味だしそんなに多くの人と関わりたいわけじゃないからね。

 それに、【スネーク・アイズ】のメンバーも頑張ってるから今私が抜けるわけにはいかないよ」



 なるほどな。

 身内には優しいんだな。

 


 「そうだよ~!

 【ファインド】はみんなを後ろからグッとサポートしてくれるんだよ~!

 レイドバトルの時にうちが最前線でみんなを守りながら戦えるのはそのお陰だね~」

 「【マキ】っち急に恥ずかしいって!

 照れちゃうよ!」



 まぁ、確かに【マキ】は蛇腹剣次元内だとタンク寄りのプレイヤーらしいからな。

 それで前線を維持できるなら後方支援役は活きてくるだろう。

 【牛乳パフェ】スタイルの戦い方ならなおのことそうだ。

 あいつも本来は優秀な前衛がいて輝けるプレイヤーだからな。


 俺が戦ったときは既に前衛がいなかったり、無理矢理分断して戦っていたからそこまで脅威にならなかったが、そこに【トランポリン守兵】お嬢様や【石動故智】クラスのタンクプレイヤーがいれば鬱陶しいことこの上ないだろう。

 

 似たようなことを【マキ】と【ファインド】でも再現できるということだな!

 


 「そう言われてみるとそうかもね~」

 「【包丁戦士】っちにも体験してもらいたいかな!」



 ふーむ、なるほどな?





 このタイプのプレイヤーを活かすのは中々骨が折れますよ。

 劣化天子も回避タンクとして前衛に立てますが突破される可能性も秘めていますからね……

 

 ふひひっ、骨の話しましたかぁぁ!


 【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】

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