表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

180/2344

180話 天子ぱわー

 後方の守りを【釣竿剣士】に丸投げして俺は【ケイトリー=ホウセ】に急接近していく。

 

 こいつは遠距離攻撃ばっかりしてくるからな……こうでもしないと接近できなかったから許してくれよな!


 【グオオオオ】


 接近する俺を迎撃するために指先から火の玉を放つ【ケイトリー=ホウセ】。

 ここまで近距離だと俺を狙ってるってことがバレバレだな?


 俺は直線的に迫ってくる火の玉を包丁の腹で受け流していきつつ、【ケイトリー=ホウセ】に迫る足を止めずにさらに進んでいく。

 ……あっつ!

 ダメージは無いけど、包丁が熱されて持っていると普通に熱いんだが?

 地味な嫌がらせやめてくれよ……



 「……右前から魔方陣が出るも!」


 インフォから忠告が飛んでくるが……勢いづいた俺の足はそのまま前へと進んでいく。

 くそっ、そんな急に足の動きなんて変えられないぞっ!




 万事休すかと思った……が、俺の後ろから甲高い声が聞こえてきた。


 「守りはうちに任せてよ~!

 スキル発動!【水流万花】だよ~」


 再度スキルを発動させて、パジャマロリは周囲に水流の輪が形成させていく。

 そして、右前から現れた火柱と相殺させた。

 やるじゃん!


 「そうでしょ~!

 これでもうち、MVPプレイヤーだからね~!

 って、うわっ!?」


 火柱を相殺させて慢心していたパジャマロリに【ケイトリー=ホウセ】の指先から放たれた火の玉が直撃した。

 火の玉の威力は見た目よりもかなりあるようで、装備のパジャマが焦げて所々肌が露出している。


 おいこら、男性陣ジロジロみるなよ!


 俺はパジャマロリの犠牲を無駄にしないように前進していき、ようやくレイドボス【ケイトリー=ホウセ】の目の前にたどり着いた。


 というか、バトル開始時点でのレイドボスとの距離設定おかしいよな?

 軽く一キロ以上離れてたぞ……

 謎補正でレイドボスの姿とか分かるようになってたけど……



 まあ、それはいいか。

 ようやく目の前まで来れたんだ、一発大きいのお見舞いしてやるよ!

 クールタイムの関係で一回の戦闘で一回しか使えない組み合わせだ!


 

 スキル発動!【天元顕現権限】【渡月伝心】!




 【スキルチェイン【天元顕現権限】【渡月伝心】】






 【追加効果が付与されました】






 【スキルクールタイムが増加しました】



 スキルチェインを介して【天元顕現権限】を発動した俺の背中から勢いよく黄金色の翼が生えてきた。

 そして、黄金色の翼から溢れる力を【渡月伝心】に乗せると、俺が振りかざした包丁から金色の光が円環を形作り力を集約していく。


 そして、円環が拡散し【ケイトリー=ホウセ】の身体を切り刻んでいく。

 流石にプレイヤー相手に使ったときのように、千切りにするところまではいかなかったが、それでも切り傷を身体の至るところに刻み込むことができた。

 まだ味方に犠牲がない状態でここまでの大ダメージを与えられたのはデカイんじゃないか?


 「なんですかそのスキルは!?」


 「!?」


 「えっ?

 変態お姉さん、このスキル同じ次元の人に教えてなかったの!?」


 その犠牲が今のところない仲間たちは、ダメージを与えたことよりも俺が使ったスキルに驚いていたり、仲間が俺のスキルのことを知らなかったりしたこと自体におどろいていたりする。


 そういえば、この【天元顕現権限】を手に入れてから【検証班長】とか【釣竿剣士】に話してなかった気がする……

 というか他のプレイヤーに使ったのが、この次元戦争がはじめてか。

 そりゃ、驚かれるわな……


 だが、このスキルに頼られても困るぞ?

 クールタイムが長いからもうこの戦闘で使えないし。


 「……良いことを聞いたほ。

 ……それは次の次元戦争の時に参考にするら」


 インフォが変な語尾なのか、どもって聞こえにくいのかわからない喋り方で俺の失態を言及してくる。

 あっ、露骨な弱点を解説する敵キャラクターみたいなムーヴをしてしまったぞ。

 普通にうっかりミスだな……


 まあ、他にもかくし球はあるし、1つぐらい晒してもヘーキヘーキ……多分。


 俺は左側に生えた黄金色の天子を羽ばたかせて【ケイトリー=ホウセ】が指先から放った火の玉を回避していく。


 スキルチェインでほとんどの力を流出させてしまった羽が消えるのは時間の問題だが、消えるまでの僅かな時間でも有効に使わせてもらうぞ!


 おらっ、上空からの袈裟斬りだっ!


 俺は【ケイトリー=ホウセ】の左肩から右腰にかけて斬擊を繰り出す。

 俺の得意な軌道の斬擊だが、空中で放ったからか狙いが甘いっ……


 肩には刃を当てることができたものの、そこから腰にかけて切り込むことができず、迎撃のために放たれた火の玉を回避するために、翼を使って後退するはめになった……


 【深淵細胞P(エルル)】を励起させたときに出てくる骨の羽は扱いやすいんだが、天子の羽はなんだか操作性が安定しないなぁ……

 俺の適性の問題かもしれないが……


 深淵の力が使いやすいのか、天子の力が使いにくいのかいまいち判断に困るところだ……






 

 使いやすかったり、使いにくかったりする……


 【Bottom Down-Online Now loading……】

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 他次元の奴いるのに、ペラペラと情報流すなよw
[良い点] 今でこそ仲間ですが別次元だから これから敵になる可能性もありますからね パジャマロリの服だけを焼くとはなんてけしからん (いいぞもっとやれ) [一言] 包丁戦士って明らかに深淵適性が高い…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ