表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1793/2205

1793話 傭兵たちの悩み

 【Raid Battle!】


 【包丁戦士】


 【包丁を冠する君主】

 【深淵域の管理者】

 【『sin』暴食大罪を司る悪魔】


【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】

【サブ1】ー【次元天子】【ボーダー(妖怪)】【上位権限】

【サブ2】ー【暴食大罪魔】【デザイア】



 【聖獣を担うが故に】


 【深淵へ誘い】


 【聖邪の境界を流転させる】


 【責務放棄により】


 【境界を見守り】


 【管理することを強いられる】


 【会うは別れの始め】


 【合わせ物は離れ物】


 【産声は死の始まり】


 【この世の栄誉は去ってゆく】


 【故に永遠なるものなど存在しない】


 【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】


 【ああ……この世は無情である】




 【ワールドアナウンス】


 【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】


 【レイドバトルを開始します】



 はい、今日も元気にログイン!

 昨日はボマードちゃんと【ヲ神死弖煌邪(をこうしてこうじゃ)】を引き合わせて【天地照堕盾】に関する話をしたりしていたな。

 同じ【失伝秘具】はこれまで一つの次元で一つしか見つかっていないので、別の次元のプレイヤー同士で交流したからこそ【天地照堕盾】の担い手になったことがある者同士の対話が成立したというわけだ。

 

 まぁ、【ギアフリィ】や聖剣次元の【聖獣毛皮δ】使いのプレイヤーが、リデちゃんと同じ世界剣種の【戒炎剣レヴァ】を持っていたりするのは確認しているが、そいつら同士が会ったのは見たことがないので俺の目の前では初邂逅というわけだ!

 







 というわけでやって来ました荒野エリア!

 ここで【短弓射手】と【リフレクトミラーディフェンダー】通称リデちゃんと会っていた。

 昨日リデちゃんのことを思い出したからな!



 「なんだか【包丁戦士】と会うのは久しぶりよね!」



 そうだな。

 リデちゃんと最後に話したのは確か……1194話だったからな。

 約600話ぶりと考えると久しぶりと言っても過言ではないだろう。

 


 「オジサンはお嬢ちゃんと何度か会う機会があったからリデちゃんに言うようなほど久しぶりではないけどねぇ!

 機戒種族関係だけに……ナンチャッテ」

 「オジチャン……」



 珍しくオヤジギャグをかました【短弓射手】だったが完全に場の空気は冷え込んでしまった。

 リデちゃんも半目になりながら【短弓射手】の方をぼーっと見ることしか出来なかったくらいだ。


 それで、お前たちには蛇腹剣次元のプレイヤーが参入してきた影響って出てるのか?

 海エリアも荒野エリアも需要はそこまで高くないエリアだが……



 「一応他のクランみたいに【リップカレント】にも加入したいってプレイヤーが何人か来たわ!

 入れるかどうかは考え中」

 「オジサンたちのクランは一応少数精鋭でやっていたからねぇ……

 でも、オジサンやリデちゃんが荒野エリア辺りでの攻略に足を運ばせるようになったから、代わりに【海図航海士】と一緒に海エリアにも常駐できるメンバーや、荒野エリアでオジサンたちと攻略に協力してくれるメンバーはそれぞれ増やしたいのさ」



 なるほど。

 クランとして活動するエリアが分散しつつあるからこそ、それに対応したメンバーが欲しいというわけか。

 包丁次元だと既に固定メンバーがいるプレイヤーばかりになってしまっているから、新規メンバーを募るのは難しいが新たに移籍してきたばかりの蛇腹剣次元のプレイヤーなら引き込みやすいもんな。



 「だけど、オジサンたちの【リップカレント】は少数精鋭をウリにしているから相応の実力があるか、一芸に秀でたプレイヤー以外はお断りしているんだよねぇ」

 「人数が多くなると動きにくくなっちゃうからよ!

 【包丁戦士】なら気持ちが分かるんじゃない?」



 おっしゃる通りで。

 俺も基本的にはソロか、その場のノリで連れていくメンバー数人だけと行動することが多いからな。

 【短弓射手】やリデちゃんのやっているような傭兵プレイに通ずるものがあるのは否定しないぞ!



 「そういう【包丁戦士】のクランには加入希望者は来てないの?

 一応トッププレイヤーのクランでしょ?」

 


 俺のクランは悪名高いからな……

 今のところは来てないぞ。

 蛇腹剣次元で積み重ねてきた悪行をせっかく清算できるチャンスなのに、わざわざ悪名高いクランに入り直すプレイヤーはよっぽど物好きじゃないといないだろう。

 それくらいなら自分で新しくクランを作った方がマシかもしれない。



 「それ、自分のクランに対して言う言葉じゃないわよね……

 しかも原因がほぼ【包丁戦士】よね?」

 「お嬢ちゃんの行動からすれば当然の帰結だけどねぇ。

 身から出た錆ということだけど、当の本人がそこまで気にしてないならオジサンからこれ以上言うことはないねぇ」



 それならそれでいい。

 それよりも俺からお前たちに話しておきたいことがあってな。

 実は……







 ここで話を中断させないでください。

 全く、これだから劣化天子は……


 【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ