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1761話 怠惰蛇の討伐隊

 【Raid Battle!】


 【包丁戦士】


 【包丁を冠する君主】

 【深淵域の管理者】

 【『sin』暴食大罪を司る悪魔】


【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】

【サブ1】ー【次元天子】【ボーダー(妖怪)】【上位権限】

【サブ2】ー【暴食大罪魔】【デザイア】



 【聖獣を担うが故に】


 【深淵へ誘い】


 【聖邪の境界を流転させる】


 【責務放棄により】


 【境界を見守り】


 【管理することを強いられる】


 【会うは別れの始め】


 【合わせ物は離れ物】


 【産声は死の始まり】


 【この世の栄誉は去ってゆく】


 【故に永遠なるものなど存在しない】


 【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】


 【ああ……この世は無情である】




 【ワールドアナウンス】


 【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】


 【レイドバトルを開始します】



 はい、今日も元気にログイン!

 昨日は【槌鍛冶士】に集めてきた素材を渡したんだったな。

 結構色々と一人でも集めていたし、天子王宮の素材も纏めたからこの読者が見てた素材以外にも渡してるぞ!








 というわけでやって来ました蛇腹剣次元の専用エリア……安寧村ジャバラケン!

 ここのダンジョンのレイドボスに再度【マキ】と挑むぞ!



 「頑張るよ~!

 えいえいおー!」


 

 【マキ】も気合い充分なようで何よりだ。

 俺だけ張り切っていたってレイドボス討伐は成立しないからな!

 参加者が多いならともかく、今回は二人で挑まないといけないのでなおのこと俺と【マキ】のモチベーションはそのまま勝率に直で反映されてしまうのだ!



 【流刑穴迷宮 怠惰冬眠窟ジャバラケン】の第二階層の第三フロアに到着すると、手前の安全地帯から二人で足を踏み出して進み始めて脳内に無機質な声のアナウンスが鳴り響き始めた。




 


 【Raid Battle!】



 【怠惰なる妖蛇女】


 【???】


 【怠惰妖蛇】【怠惰罪魔】【湖奼姤之蛇】



 【ーーー???ーーー】


 【ーーー???ーーー】


 【ーーー???ーーー】


 【ーーー???ーーー】


 【ーーー???ーーー】


 【レイドバトルを開始します】



 そんなレイドアナウンスと共に現れたのは上半身が10年くらい成長した後の【マキ】のような顔や身体で、ヘソより下は大蛇になっている見た目のレイドボスだった。

 読者にも分かりやすいように説明すると、ナーガとかエキドナと呼ばれる怪物の見た目を想像するといいかもしれないぞ!



 「また変態お姉さんが変なこと言ってる~!

 レイドバトルが始まったんだからしっかりしてよ~」



 【マキ】が釘を刺してきたがそこは言われずとも引き締めてるぞ!

 俺は引き締めていても発言内容がさほど変わるわけじゃないから分かりにくいか?



 「分かりにくいよ~!」



 他のやつならともかく、ステッキ次元のMVPプレイヤー【ロイス=キャメル】や釣竿次元のMVPプレイヤー【師匠】ならきっと雰囲気で分かってくれるだろうな。

 戦場にいる雰囲気とそれ以外を嗅ぎ分ける感覚を持っているからな。

 今の【マキ】にそれを求めるのは酷というものか。



 「まずは戦いの準備からだよ~

 うちの名前は【マキ】だよ~!

 スキル発動!【真名解放】!

 そして、うちの蛇腹剣の真名を教えてあげる。

 【修練武器上位解放】【涸沢之蛇(こたくのへび)】だよ~!」



 【マキ】がスキルを発動すると、手に持っていた蛇腹剣が形を変えていく。

 蛇腹剣は元々物々しい、幼女には手に余るサイズの武器だったが、姿を変えた蛇腹剣は剣の先端に蛇の頭のようなものがつき、剣のサイズも5メートルくらいの巨体になっていた。 



 これで【マキ】の戦闘準備は終わりだな。

 あとは俺だが……【怠惰なる妖蛇女】を相手にするにあたり適切な姿というのをあらかじめ決めてあったのでそれに従うのみだ。



 スキル発動!【深淵纏(クラスト)縛ББ(・アルベー)】!


 俺がスキルを発動させると身体が深淵の黒い霧に包み込まれていき、身体が書き換えられていく。

 それに伴い衣装も変化して身体のラインがピッチリ浮き出てくるような軍服となった!

 

 そうアルベーの軍服フォームだな!

 今回の攻略の肝はあくまでも【マキ】だ。

 要点を押さえるという点でも、今後の成長を見据えるという意味でもな!

 俺はデバッファーとして立ち回るという意志の表れと言ってもいいだろう。



 「変態お姉さんのその姿はカッコいいね!

 変な服の時とそうじゃない時の差が激しすぎるよ~!」



 そう言ってくれるな、俺だって好きでコスプレしてるわけじゃないんだぞ?

 これだってシステムが元々スキルに設定していた姿に変わってるだけで俺の趣味嗜好が反映されたわけじゃないのだ。





 さて、また高みの見物といきましょうか。

 どの程度頑張るのか楽しみですね。


 【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】

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