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1754/2205

1754話 師匠とのタイマンに備えて

 【Raid Battle!】


 【包丁戦士】


 【包丁を冠する君主】

 【深淵域の管理者】

 【『sin』暴食大罪を司る悪魔】


【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】

【サブ1】ー【次元天子】【ボーダー(妖怪)】【上位権限】

【サブ2】ー【暴食大罪魔】【デザイア】



 【聖獣を担うが故に】


 【深淵へ誘い】


 【聖邪の境界を流転させる】


 【責務放棄により】


 【境界を見守り】


 【管理することを強いられる】


 【会うは別れの始め】


 【合わせ物は離れ物】


 【産声は死の始まり】


 【この世の栄誉は去ってゆく】


 【故に永遠なるものなど存在しない】


 【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】


 【ああ……この世は無情である】




 【ワールドアナウンス】


 【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】


 【レイドバトルを開始します】



 はい、今日も元気にログイン!

 昨日は【マキ】に与えた【失伝秘具】の【スネークスタン】の効果をこの身をもって体感したな。

 【ランゼルート】、【師匠】、【綺羅星天奈(きらぼしあまな)】相手だと多分効かなさそうだが、【夢魔たこす】とか【石動故智】辺りを相手にする時には有効そうだ。

 俺が効かなさそうだと思ったのは……

 【ランゼルート】はスペック差でそもそも効かないか効いたとしてもすぐにスタン状態を破ってくる。  

 【師匠】はスタン自体は効いたとしてもそれに意識を割きすぎてこっちが先にやられてるとか、技術で無理やりスタンを受けないように立ち回ることが可能。

 【綺羅星天奈(きらぼしあまな)】はそもそも結界を張っていたらデバフが効かない。

 

 まぁ、逆に言えばそれ以外は効くだろうし、最悪俺が受け持って戦えばいいだろう。

 この辺の相手に【マキ】がタイマンをしたとして、スタンが一回入ったところで勝てるわけでもないからな……

 相性云々じゃなくて経験と実力が違いすぎるからな!



 




 というわけでやって来ました新緑都市アネイブルにあるほのぼの市場!

 ここで【釣竿剣士】とお茶をしていた。

 店は【フライパン料理人】がやっている【チケフレア】だ。

 ケーキを摘みながらこの前話していた【師匠】対策について深掘りをしているわけだ。



 「私が直接【師匠】と戦えないシチュエーションだった場合には【包丁戦士】さんに戦ってもらうことになるわけですが、その場合【包丁戦士】さんはどうやって戦う予定ですか?

 これまで少なくとも三回は【師匠】の戦い方を見ているわけなので、生産プレイヤーならある程度の案は【包丁戦士】さんの頭の中にあるはずでしょう」



 まあ、流石に幾つかは考えてあるが……

 ただ明確に通じるという自信もないレベルで空想の域を脱しないものだけどな。

 それくらい【師匠】は対応力の高さは異常だからだ!

 常在戦場を心がけていると本人が言っていたし、隙という隙を見せてくれないのも可愛げがないな……


 MVPプレイヤー三人がかりで挑んでようやく分かりやすい隙が生まれたくらいなので俺一人だけでそれをやるのはかなり難しいだろう。



 「それはそうでしょうね。

 でしたらどうするつもりですか?

 そのまま諦めるというのも【包丁戦士】さんらしくないです」



 俺が過去に勝てたパターンを踏襲すれば真っ向勝負で勝てる……かもしれないとは思っている。



 「過去に勝てたパターン……というと無人島で次元戦争をした時のことですか?

 その時は【包丁戦士】さんが次元天子と同等の力を発揮していたと聞いていますが、今回もその形式とは限りませんよ?」



 いや、それを期待できるなら一番苦労もなくて済むんだが、それは流石に受け身過ぎるからな!

 だからこそ、それに近い状況を自分で作り出す必要があるというわけだ。


 俺が持ってる【天王君臨】というスキルは知っているか?

 味方に【聖獣毛皮】相当以上の力の使い手が四種類いると使える変身スキルだ。

 それで俺は次元天子と同等に近いスペックを維持したまま戦えるようになる。

 蛇腹剣次元と協力すれば条件の達成は出来るはずだ。



 「それなら確かにいけるかもしれないですね。

 ですが、それもメンバー選出が一定人数以上で、【包丁戦士】さんに選出権利があればの話です。

 もし誰も連れていけない形式だった場合にはどうするんですか?」



 それは……もう一つの俺の変身スキルの最上位【夢幻深淵】で代用するしかないだろう。

 ただ、こっちはある程度ルル様に調整してもらったとはいえ燃費は最悪だからそこまで持続時間が長くない。

 好機を見つけるまでは地形や次元戦争のルール、トラブルを適宜利用していくしかない。

 

 トラブルへの対応力の高さについてだけなら俺の経験が活かせるので上手を取れるかもしれない。



 「うーん、これだけですと中々厳しいですね……

 もうあとひとおし欲しいところですが……」



 まぁ、そこは何か考えておく。

 【釣竿剣士】も何かあれば教えてくれよな!





 難しいところですね。


 【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】




 【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】

 

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