1635話 Atlantis World~バグ渡航から始める次元戦争~
【Raid Battle!】
【包丁戦士】
【包丁を冠する君主】
【深淵域の管理者】
【『sin』暴食大罪を司る悪魔】
【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】
【サブ1】ー【次元天子】【ボーダー(妖怪)】【上位権限】
【サブ2】ー【暴食大罪魔】【デザイア】
【聖獣を担うが故に】
【深淵へ誘い】
【聖邪の境界を流転させる】
【責務放棄により】
【境界を見守り】
【管理することを強いられる】
【会うは別れの始め】
【合わせ物は離れ物】
【産声は死の始まり】
【この世の栄誉は去ってゆく】
【故に永遠なるものなど存在しない】
【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】
【ああ……この世は無情である】
【ワールドアナウンス】
【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】
【レイドバトルを開始します】
はい、今日も元気にログイン!
昨日は【マキ】が勝ったときのパターンや負ける原因みたいなものを二人で考えていたな。
流石に俺がいない蛇腹剣次元の事情までは詳しく分からないので、根本的に解決できるのはやはり蛇腹剣次元のMVPプレイヤーである【マキ】になるんだがそのためのヒントくらいは渡せたんじゃないかと思うぞ!
というわけでやって来ました蛇腹剣次元の専用エリア……安寧村ジャバラケン。
ここにある遺跡に一人で足を運んでいた。
これはイレギュラーな次元戦争を任意で行えるための施設みたいなんだが、基本的には蛇腹剣次元のMVPプレイヤーである【マキ】じゃないと起動できないとのことだった。
一応【マキ】が同伴していたら俺も参戦できるみたいだが、とりあえずは【マキ】単体にやらせて成長を促す形がいいと思っている。
だが、それはそれとして本当に俺だけで使えないのか気になったので【マキ】に見つからないようにして来てみたのだ!
実は使えるかもしれないしな!
というわけで中に入ってみると、これまで俺が入ったことのある次元戦争遺跡とは微妙に意匠が異なる内装になっていた。
蛇が象られたレリーフや壁画みたいなものが至るところに散りばめられているのは、一種の宗教感をイメージしてしまうほどだ。
そしてその中央にある台座は見覚えのあるものだったので俺が違法発動させる準備は出来るというわけだ。
というわけで、スキル発動!【阻鴉邪眼】!
俺は台座を中心にしてデバフサークルを生み出し重ねていく。
すると、台座に力が宿っていき本来想定されたものとは異なる起動方法でその力を発揮させ始めたのだ!!!
【ability【会者定離】が起動しました】
遺跡の台座が発した光に呑み込まれた俺が目を醒ますと、先ほどまでとは全く異なる世界が俺の目の前に広がっていた。
そして、その光景は俺が狙っていたものであり、狙っていなかったことも同時に起きたと無機質な声のアナウンスが教えてくれた。
【邂逅次元 海光カイコウ海溝】
【意図しない次元渡航の発生を確認……】
【error!】
【ability【会者定離】により観測が切断されます】
【蠑キ蛻カ蝓キ陦後?繝ュ繧ー繝ゥ繝?繧定オキ蜍輔@縺セ縺!】
【ディ繝。繝ウショ繝ウ繝トル】
【【1位 包丁次元】VR【繧「繝医Λ繝ウ繝?ぅ繧ケ繝ッ繝シ繝ォ繝峨が繝ウ繝ゥ繧、繝ウ】】
【驕コ霍。縺ョ雕冗?エ縺狗ァ伜ョ昴?迯イ蠕】
【異谺。蜈の風が吹き荒れ縺ヲ縺?k】
【包丁が血を求める】
【繧ォ繝。繝ゥ縺ッ蜈ィ縺ヲ繧呈拷縺医k】
【Duel Start!】
やっぱり始まったか!
だが、次元戦争する相手が不明なのと決着条件が以前【ロイス=キャメル】や【夢魔たこす】と戦ったときの文字化けの文字列とは異なっているのでただ目の前の相手を倒せばいいというわけじゃないっぽいな。
そしてこの場所はいつも次元戦争を行うフィールドである【特異次元】ではなく【邂逅次元 海光カイコウ海溝】というまた別の枠組みの場所らしい。
何故こんなところに来たのかは……俺が裏技で入ってきたから挙動がおかしくなったからなんだろうが、今回はこれまでと比べても異質な場所っぽいので安易に動き回るのは止めた方が良さそうか?
そう思っていたところに近くから俺以外のプレイヤーの気配を感じ取った。
どこか違和感のある気配だったが基本的には他のプレイヤーたちと同じっぽいので俺が気にしすぎていて敏感になっているだけかもしれないな。
ただでさえ変なところに転送されてきたんだ、普段よりも精神を張り詰めていて考えすぎているところもあるかもしれないし……
トレジャーハンターとして活動している時に遺跡の調査中、それで無駄に時間を使ってしまった苦い記憶もあるからな。
とりあえず誰と遭遇するかだが、海っぽい名前のエリアだから【夢魔たこす】とかか?
アイツなら変な気配を放っていてもおかしくないし!
そして、その気配の主が俺の前に現れて一言。
「私の名はアキカゼ・ハヤテ。
本日ここに来たばかりの新参者なのですが、見たところお嬢さんはこの世界に詳しそうだ。
少し案内してもらえませんか?」
えっ、俺が知っているMVPプレイヤーじゃないだと!?
これは予想外過ぎる……
【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】




