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15話 考察会議は踊る!~称号編~

 本当はあの検証が終わり次第、新緑都市アネイブルでジェーに総力戦を仕掛けるつもりだったが事情が変わってしまった。


 「いや~、まさかプレイヤー初のスキル獲得が私になってしまってビックリでですね!

 これは私の時代来ちゃったのではないですか!?ですよね!?」


 すぐ調子に乗るロリ巨乳は一旦置いておいて、今回のワールドアナウンスとか個人アナウンスについて【検証班長】の意見が聞きたい。


 「流石にボクたち検証班でも今回のアナウンスで分かっていることは、【名称公開】がボクとボマードさん、そして【包丁戦士】さんの3人によって、スキルへと昇華したということだけです」


 「それはそうだ……

 現状、推測でもいいから3人で意見を擦り合わせるしかないわな……

 【鑑定】スキルがあれば称号の効果だったり、フレーバーテキストなりを確認出来るんだがこのどん底ゲームだと多分実装されてなさそうだ」


 「無いものについて語っても無駄ですよ!」


 爆弾魔もたまにはまともなことを言うんだな。

 面白行動してる印象しかないので意外だ。


 「いや~、はやく私のことを調べて貰いたいだけです……

 そこまで感心されても照れちゃうだけですよ!!」


 気のせいだったようだ。


 「とりあえず推測ですが、称号の名前からすると今回の称号獲得条件は

 スキルの習得をする

 スキル効果を確定される

 というのが主な条件でしょうね」


 ん?

 それだけか?


 「それには俺も同意だな。

 ただ、それだけだと定義が甘いかもしれないぞ?」


 俺は気になることがあるので【検証班長】の発言に続けて補足しようとする。


 「定義が甘い、と申しますと?」


 「その行動を初めてしたプレイヤーにしか称号獲得は適用されないんじゃないか?

 【先導者】って後ろに付いているし、他の人より先んじてその行動をした、という事実が必要だと思うが」


 どうでもいいけど、先導者ってカッコいい響きだよな。

 俺と【検証班長】が獲得した称号は微妙に格好悪いけど、それでも先導者って響きが俺の感性にビビッときた。

 めっちゃどうでもいい俺の所感だ。


 「今回の場合はそれで合ってそうですね。

 ただ、複数回、別々のプレイヤーがそれぞれ同じ称号を獲得できるような条件もありそうじゃないですか?」


 「たしかに!!

 でも、私が今回手に入れた称号はユニーク称号ってことですよね!!

 ハッピーですよ~!」


 何がハッピーですよ~!だ。

 法被でも着てアイドル活動で増やしたファンに担ぎ上げられてこい。


 「いや~、な、なんか【包丁戦士】さん今日私に対して辛辣過ぎません!?」


 意味のわからない称号要素の獲得数で負けたから悔しいとかそういうのではない。


 「【包丁戦士】さん、ここは大人の対応をしてあげてくださいよ……

 ボクは議論を続けたいんですけど……」


 「あ、ああ。

 それはすまなかったな……」


 「では、称号獲得条件については一旦これくらいにしておきましょうか!

 次はアナウンスで流れた謎のワードたちについてなのですが……」


 これ、【検証班長】の検証考察魂に火がついてしまった感じか……

 やぶ蛇だったかもしれない……そろそろ足が痺れてきたんだが……!?








 会議は踊れど、さほど進まず……

 次回もこの会議続くんですか!?

 早くレイドボス倒してくれませんかね……


   【Bottom Down-Online Now loading……】

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何かなぁ最後の一言も何かありそう
[一言] 〝深度〟は、認知の統合に於ける、優先的な割合。誰の意見を○○%採用する、みたいなの。 仮に最深度になれば、それこそ神みたいになんでも自由に認知を操り、人の考えを変えられるのでは無いのかな?…
[一言] 考察 認識→vrは認識上の世界なので各人の持つ認識を統合して1つの事実にゲーム内の処理を確定させている(つまりは野球の球審みんなでやって多数決によって結果の可否を決めること/主観ではなく…
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