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1426話 線路は続くよここまでは

 【風船飛行士】が脱落したので【ブーメラン冒険者】との共闘はここまでだ。

 ……と本来はそうしたかったんだが、俺の気配察知に引っ掛かった猛スピードて移動してくる厄介そうなやつがいる。

 それを見てから共闘を打ち切るのでも遅くはあるまい?

 とりあえず一旦は休戦状態のままゴールを目指すぞ!

 このままだとすぐに追い抜かれるからな!



 「そんなに速い人が来るのっ!?

 どっちにしても一位は譲れなくなったから、独走しそうなプレイヤーを止めるためなら協力するよっ!

 死んでいった【風船飛行士】リーダーのためにもねっ!」

 「私は【包丁戦士】さんに従うヨ!

 クラン【コラテラルダメージ】のリーダーは【包丁戦士】さんだからネ!」



 よし、物わかりのいい双子で助かった。

 これで後ろから来るあいつに備えられる!

 




 そうして迎撃体勢のまま走行を続ける俺たちに猛スピードで追いついてきたマシンの姿が視界に入ってきた。

 ……想像以上のゴツイマシンが来たな!?



 「うわっ、あれって本当に私たちと同じクルマ型のマシンがベースなのかなっ!?

 クルマというより電車みたいだよっ!?」

 「私たちのマシンの倍速くらいで走ってきてるネ……

 これは止めないとまずいヨ!

 スキル発動!【水流万花】!」



 迫ってきている電車型(本当はクルマ型だが……)を水の花弁で受け止めていく【短剣探険者】。

 しかし、その質量と勢いを受け止めきれず吹き飛ばされていってしまった。  



 「でも、そのお陰でスピードが落ちてくれたねっ!

 私たちと同じくらいの速さになってくれたからようやく同じ土俵に立てたねっ!」



 だが、安心するのはまだ早いぞ?

 何せ最高速度がさっきまでのスピードだったんだから、またここからスピードアップしていくのは間違いない。



 「それにしてもこんなマシンを作るプレイヤーってどんな人だろうネ……

 【槌鍛冶士】さんとかカナ?」



 あいつなら確かに作れてもおかしくはないが、このマシンからする気配からして【槌鍛冶士】ではない。

 その正体は……【ドライバー修理人】だな!



 「えっ、えぇっ!?

 なんで、わかりました……?」



 どうやら合っていたらしい。

 俺の第六感みたいなものだから他のやつが真似しようとしても無理な方法で当てたから聞いても無駄だぞ?

 それにしてもどうやってそんなバカでかいマシンを動かしているんだ?

 元々のエンジンだと力が足りないだろ?



 「えっと、その、あの……【包丁戦士】さんが、交換してくれた、エレキパイプB×4が役立ってます。

 【検証班】のメンバーから、パーツをいっぱいもらって、マシン強化を何回もしたのと、属性も電気になるまで、やり直しました。

 パーツも、全て電気属性、系統もBパーツで揃えました」



 系統と属性か。

 属性についてはスザクからも言及されていたから意識していたが、あのアルファベットも意味があったのか!

 


 「えっ、あの、その……強化時間の探索中に【検証班】のメンバーに共有されて、ました……

 誰かが、見つけてくれた、と思います……」



 くっ、流石は情報系クランだな。

 そういう情報を集めさせたら右に出るものはないだろう。

 だが、それだけ強化されたマシンなのに何で追いついて来れなかったんだ?



 「あの、その、えっと……電力の充電に時間がかかりました……

 【包丁戦士】さんからもらったパーツ、電気をチャージできますが、時間が、かかりました……」



 そ、そうか……

 だが出遅れても追いついて来られるマシンパワーなのには恐れ入った。



 「それは、その……

 ウインドウ画面での改造をせずに、自分で、改造したのもあります……

 マニュアル操作だと、独自機能を、つけられますから……」



 やっぱり自力で改造していたのか!

 機械工学に詳しい生産プレイヤーだからこそ出来る特権のようなものだが、このファンタジー世界でもある程度通用する仕組みになっているのは【菜刀天子】なりの配慮なのだろう。

 さりげなく気をつかう割に、そういうところで恩着せがましくないのが憎めないポイントだよな。

 普段の言動が上から目線なのとはギャップを感じてしまうが、どちらの面も【菜刀天子】らしいといえばらしいだろう。



 「【包丁戦士】さんも喋ってないで止めて欲しいなっ!

 私の【丑刻参釘】でデバフをかけてるけど、それ以上のスピードで加速し始めてるからヤバイよっ!」

 「【水流万花】もどんどん花弁が無くなってるヨ。

 増えるまで離れて、増えたら近づいて妨害なんてこんな使い方したのはじめてダヨ……」



 あぁ、悪い悪い。

 それだったらちょっと嫌らしい妨害でもしてやろう。

 闇のレールよ、電車の進路を滅茶苦茶にしてやれ!



 俺はローラースケートに取りつけられているパーツの効果で闇のレールを生み出す効果を発動させると、電車を妨害するようにあらゆる方向へとレールが生み出されていった。

 


 「えっと、その、あの……

 混線は止めてほしい、です……」



 よしっ、とりあえず妨害成功だな!





 嫌がらせで劣化天子の右に出られるプレイヤーは片手で数えられるくらいしかいないでしょう。


 【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】

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