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血友病と僕  作者: 宮伊
9/9

出会いと僕(2)

前述の方はIさんと呼ぶ事にする。

Iさんはタバコを吸いいつもガムを噛んでいたガテン系だった。

タバコは病院敷地内全面禁煙である。

しかし、職員も患者も隠れて吸っていたのである。

僕はタバコは吸わないが、たむろする様になった。

ある日、Yさんという人が交通事故で運ばれてきた。

その人もタバコを吸っていたため仲良くなった。

Iさんが調達したタバコを布団に隠し入れ役をしていたのは僕だった。

一度もバレなかった。

そんなある日、僕と他の仲の良いグループが酒を隠れて飲んでいた。

そしたら、誰かが言った飲みに行こうと、僕は着いて行った。

どのような結果を生むかわからずに…

店に着くと僕はジュースを飲み始めた。

流石に酒はまずいだろ…と思ったからである。

30分ほどたったころ、ふと携帯を見たら病院からたくさんの着信が入っていた。

僕は恐怖で見なかった事にした。

が、しかしまたしても携帯が鳴った。

そのため出る事になった。

一言目が「あー良かった、出てくれた」だった。

僕は謝った。

それに対して病院はすぐに戻るように言ってきた。

それを一緒に飲みにきていた3人(1人は退院済みの人)に伝えたところ、戻ろうという話になった。

病院に戻った僕に対して病院側は怒らなかった。

それどころか、どこかでケガをしているんじゃないか?と警察にも連絡していたらしい。

僕は申し訳なさでいっぱいだった。

次の日、他の2人が病院のお偉いさんに呼ばれて話をしていたらしい。

その結果、治療途中にもかかわらず強制退院。

僕は血友病があるため、お咎めなし。

後で聞いた話によると、他の2人が僕を無理矢理連れて行ったと話したらしい。

僕は恥ずかしさで病室から出られなくなった。

手術した医師は気にしなくても良いよ、と笑って言ってきたが主治医だけは違った。

その週、たまたま外泊届が出ていたのだが、それが罰として白紙になった。

となりのIさんの話によると大騒ぎだったとか。

今でも主治医はそれを使ってからかってくる。

今では本当に申し訳ない気持ちでいっぱいである。


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