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二章
二章
美里の墓についた。
「美里、久しぶりだな。」
もちろん返事はない。それでも構わない。
「今日、美冬に部室に顔を出せって怒られちまった。
そろそろ行かないと行けないことは分かってるんだけどな...」
しばらく最近あったことを話す。
最近のテストの結果の話であったりとか、友達と遊びに行った話だとか。
「もう結構暗くなってきたな…そろそろ帰るか…」
俺は帰ろうとする。
そこでいい忘れていることに気がついた。
「そうだった。結局文化祭では部誌を発行することになったよ。
美里がいなくても俺たち頑張るからさ。
見守っててくれ。」
言いたいことは伝えた。忘れることは出来ないけれど、前を向いて行かないと。