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女子高と男子校  作者: 尚文産商堂
修了式編
95/688

第95巻

第105章 部の総括[4]


コンピューター部は、アニメ研究部、放送部と情報部から出向してきた星井出とコンピューター部の部室でこの1年間のことを話していた。

それぞれの部活の2年生は、カラオケ屋へ集団で移動していたため、この部屋の中には、1年生だけしかいなかった。

さらに、コンピューター部に所属している山門は、欠点者集会に呼ばれていて、今はここにいなかった。

「どうだった?」

「1年間のアニメって、深夜帯入れてかなり量があったからみるのが大変だったよ」

「そこまで多かったのか」

アニメ研究部という名のアニメ観賞会会場の1年生である雅は、この1年間に数十本のアニメを見ていた。

それでもしっかりと成績は修めていた。

「放送部は?」

「どこかの大会に出ようと思ってたけど、そこまで力が強くなかったから練習だけはしておこうと思ってしてるけど」

「というか、お昼休みの間の放送をしているのは放送部だったね」

確認したのは、星井出だった。

「そうだよ」

最初は宮司が言ったが、次は文版が言った。

「お昼に3曲流しているのは、ボクたち。でも、曲を選ぶのは、聞いているみんなだよ」

「え、どういうこと」

「だって、リクエストを募集して、そこから曲を流してるもの」

「そうだったな」

文版の言葉に、宮司が思い出したように言う。

それから、星井出は鈴へ聞いた。

「じゃあ、コンピューター部は?」

「わたくしの部活動では、パソコンを組み立てたり、新しいソフトを入れたりしてます。ここ最近は、ネットでゲームばかりしてますが」

「そっか、法にふれない程度にするんだったら、問題ないさ」

宮司は、腕組みをしてうなづいた。

「あーあ、追試だよー…」

その時扉が開き、うなだれた山門が入ってきた。

「クラスで唯一の追試だって聞いたけど?」

すぐに、宮司が聞いた話を伝える。

「マジか。どうしよ、親にコレ見せたら絶対大目玉だって」

通知表を二つに折りたたみながら、山門がうろたえる。

「大丈夫だって。追試でうまくするから邪魔しないでっていえば、なんとかなるって」

「でもさ、追試をパスできなかったときはどうするんだよ」

「…ご愁傷様です」

手を合わせ、星井出が言った。

「そんなことにならないように、勉強しようよ」

鈴が山門の手を握り、胸の前まで上げる。

「私も一緒にするから」

ラブラブ状態の二人は放置され、星井出はメモ帳をしまい、他の人は帰る準備を始めた。

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