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女子高と男子校  作者: 尚文産商堂
旅立ち編
686/688

第686巻

「ちゃんとメールや電話もしてくれないと、忘れちまうかもよ」

「えっ」

「ダメだよ、そんなこと言っちゃ」

言う宮司に、思わず再び涙ぐむ文版、それをみてすぐに突っ込み返す桜。

「いーい?女の子っていうのは、生卵みたいなものなの。ちゃんとしていればおいしく食べられるけど、日が経つにつれてどんどんとつぶれていくの」

「常に新鮮さが欲しいってことか?」

「そういうこと」

宮司が桜の言葉に聞くと、うんうんとうなづいていた。

あー、うん、となにやら口ごもりながら、少し文版に宮司は近寄った。

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