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女子高と男子校  作者: 尚文産商堂
後片付け編
677/688

第677巻

部屋には誰もいないのは分かっている。

だが幌は思わずノックをして部屋へと入った。

桜の部屋に入ると、思っていたよりかはきれいだった。

雑然と並んでいる本棚や、ドンと積み上げられた勉強机上の漫画に目をつむるとして、少なくとも、生活はできる程度にはきれいになっている。

「なんだ、やればできるじゃんか」

独り言を呟き、幌は、部屋から出て、廊下へと目を移した。

教科書や不用品の類は、いったん廊下に出しているようだ。

積み上げれれた紙袋の量が、その多さを物語っている。

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