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女子高と男子校  作者: 尚文産商堂
後片付け編
673/688

第673巻

「……幌さ」

「どうした」

幌は作る手を休めることなく、桜へと聞き返す。

「琴子とはうまいこといきそう?」

「だから付き合うようになったんだよ。そっちこそ、いつの間に雅と付き合うようになったんだよ。そっちが一番の驚きだったんだぞ」

桜へと聞くと、桜は少しだけ間を開けて言う。

「そうかなぁ。前々からしようと思っていたことを、ちょうどいい機会だと思ってしただけだよ」

「それについては、否定はしないし、いい機会だったよ」

卒業式は踏ん切りするには確かにいい機会だった。

だから幌も告白をしたわけだ。

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