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女子高と男子校  作者: 尚文産商堂
後片付け編
669/688

第669巻

「かなりの値段になるんじゃないかな」

幌は面倒そうに答えた。

「そっかぁ、そうだよねぇ。やっぱし」

「姉ちゃん、もしかして売ろうとしてる?」

手を止めて、思わず幌は桜に聞いた。

「え?そんなことないよ、だって、この本、私の宝物なんだから。売るってこと考えてないよ」

「まあ、そうだろうな」

再び幌は手を動かし始める。

使うもの、使わないもの、いったん保留のもの。

そうやって分類をしているうちに、桜は自室へと戻ったようだ。

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