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女子高と男子校  作者: 尚文産商堂
卒業式編
665/688

第665巻

「さてさて、それでは私からも報告を一つ」

桜は、みんなでピザを半分ほど食べたところで雅と立ち上がる。

「実は、私たちも付き合い始めましたっ」

桜は右手を、雅は左手をそれぞれつなぎ、万歳するように両手を上げた。

「いつのまにだよ」

ポカンとしているのは幌だ。

琴子は何か察していたようで、大人しくなっている。

鈴と山門は知っていたような雰囲気だ。

ただただ、ピザを食べ続けている。

「幌が知らない間だよ」

「だから俺は知らないんだな」

会話になっているようななっていないような、そんな会話をしつつ、幌が言った。

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