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女子高と男子校  作者: 尚文産商堂
大学見学 発表編
65/688

第65巻

第75章 大学見学 〜発表編 学年会〜 [1]


学年会当日。

男子校側の冷たい体育館には、発表することになった人たちと、することがなくなりホッとしている人たちの列と別れて座っていた。

「きりーつ」

女子高側の1組の委員長が、号令をかけるところから、発表会は始まる。

それまで騒いでいた生徒は、耳を澄ませば虫の羽音が聞こえてきそうなほど静まり返っている。

「きをつけ、れい」

「お願いします」

それぞれの言葉ごとに一拍ずつ隙間があく。

その分、気がひき締められているような感覚が、体の内側からじわじわとやってきた。


学年主任である四八長辰(しはちょうしん)は、マイクを持って、発表しない人たちがいる列の前に立ち、伝えた。

「今回ここに集まったのは、冬休みに関することを伝えるのと同時に、今学期の頭から行っていた大学見学に関する発表をしてもらうためです。時間の都合上、1つのクラスにつき1人ずつとなってしまったが、ほかの人たちのレポートも、とてもいいものが仕上がっていたと聞いてます。質疑応答は今回話で、学校全体への発表の予定もありましたが、取りやめとします。ですから、みなさん、しっかりと聞いてください」

はっきり言って、誰も聞いてはいないが、話している間中だけは一生懸命聞いているふりをしていた。

「今回、発表するのは、『大阪大学』『東京大学』『兵庫県立大学』『早稲田大学』『神戸学院大学』『琉球大学』です。これから配る用紙に、自分が一番よかったと思う人を書いて、良かった点と悪かった点を書いて提出してもらいます。その後、まとめたものを終業式の日に担任からそれぞれの人に渡してもらいます。発表はアイウエオ順で行い、全員が終わった後に冬休みのことについて説明をします」

そう言って、長辰は最初の人を上にあげた。

「名前、レポートに書いた大学の名前を言ってから、中身を言うこと。言っているとき、適時『Microsoft Office PowerPoint 2007』が言っている部分と一致しているかを確認すること。はっきりとした声で、マイクを使ってもいいから」

「わかりました」

ステージ上にあげられたのは、女子だった。

一礼して、クリアファイルにしまってあるA4サイズのレポート用紙を取り出した。

同時に、ステージの上に白い幕が下りてきて、何かを映し出した。

パワポで説明をしながらするつもりだと、発表しない生徒はこの時初めて知った。

[作者注:今回使用した各大学のトップページは以下の通りです。参照にしてください]

大阪大学→http://www.osaka-u.ac.jp/

東京大学→http://www.u-tokyo.ac.jp/

兵庫県立大学→http://www.u-hyogo.ac.jp/

早稲田大学→http://www.waseda.jp/

神戸学院大学→http://www.kobegakuin.ac.jp/

琉球大学→http://www.u-ryukyu.ac.jp/

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