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女子高と男子校  作者: 尚文産商堂
卒業式編
647/688

第647巻

「起立っ」

最後ともなれば、委員長も気合が入っている。

長いようで短い、そんな3年間だった。

ガタガタと椅子が引かれ、各々が立ち上がる。

スピードも、頭脳も、何もかもがそれぞれバラバラだった。

だが、それでも一つになれた。

「気をつけ」

果たしてこれからはどうなるのか。

不安は恐怖へと変わりそうになる。

だが、彼らの胸の内は、とても明るいものだった。

何も怖いものはない、というわけではない。

その怖いものを乗り越える勇気は、彼ら一人一人に備わっていた。

だから、ここまで来れた。

「礼っ」

最後だ、そう思うと誰かの目には涙が溜まっている。

だら、零れようとも拭おうとはしない。

これは別れではない、再開を喜ぶためのものなのだから。

「ありがとうございましたっ」

晴れ渡る青空、声はとてもよく響き渡った。

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