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第638巻
「ごちそうさまでした」
桜が食べ終わる。
まだまだ食べ続けている雅と琴子はおいて、水を飲もうと立ち上がろうとする。
その時に、幌がちょうど水をもってきてやってきた。
「あ、ありがとー」
「さっすが双子」
桜が幌にお礼を言っている横でそういうのは、琴子だった。
「琴子だって、双子でしょ」
「せやな」
大盛り食べて、さらに食べ続けているのは琴子と雅だった。
「それでいつになったら満腹になるのかしらね」
鈴が、優雅に紅茶をストレートで飲みつつ、そんな琴子へと聞いた。
「ま、いつかは満足するわ。もうちょいとかかりそうやけどな」
琴子は笑って鈴に答えた。