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第634巻
それから一行は、部屋へと戻った。
それぞれの部屋へと戻ると、何をするわけでもなく、ただのんびりとしている。
テレビをつけてみると、やはりというべきか、いつも見ている番組をしていた。
「さすがに旅情を味わうようなところじゃないねぇ」
幌は結局テレビを消してリモコンをテレビのすぐ下に置いた。
「同じ放送エリアだしな。そこは仕方ないだろ」
山門は雅とスマホを使って何かのゲームをしているようだ。
幌の位置からは何をしているかは全く見えないが、頭を使うゲームなのは間違いがないようだ。
そして雅が劣勢になっているのも。