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第632巻
そうこうしているうちに、男らが出てきた。
「ん、もう出てたんだ」
雅が瓶牛乳を片付けている桜に声をかける。
「だよー」
桜は黄色いケースに瓶を差し込んでから、雅らに振り向いた。
「幌ももう終わったのか」
背伸びをしながら歩いている幌に雅が言う。
「そうだよ、ちょうど今終わったところ」
軽く肩をもみ、それから集まっているところに集まった。
「で、部屋に戻るか」
「そうだね。お風呂、どうだった?」
鈴がまだ頭に白いタオルを乗せている山門に聞いた。