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第627巻
「部屋戻る?それとも温泉?」
鈴が聞く。
歩きながら、それでも琴子が答えた。
「お腹いっぱいやけど、温泉行きたいわ」
「なら、行くか」
幌が言う。
「じゃあ、いったん部屋に戻って、タオルとか持ってきてからにしようか」
桜が聞くと、うんうんと女性陣はうなづいていた。
「みんながそれでいいなら、いいよ」
雅もそう答えた。
他の人らも、どうやらそれでいいらしい。
「んじゃあ、10分後にお風呂の、分かれる前で待ち合わせっていうことで」
混浴ではない、そのため男女別々に入ることになる。
そのわかれるところでみんなは待合せることにした。