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第624巻
食べるのもひと段落したのはおおよそ45分が経過していた。
「しかし、いろいろ置いてあるなぁ」
幌が食べた皿をテーブルの隅に重ねながら言った。
数枚重なったら、店員さんがやってきて、さりげなく回収していくから、そこまで多く食べたという印象は、テーブルの上だけを見るとない。
ただ、みんなは満腹に近づいていた。
その中で食べ続けているのは、雅と琴子の双子だ。
「ちょっととってくるよ」
そんなことを言いつつ、みんな食べ終わったという頃、二人してようやくデザートコーナーを物色しはじめた。