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女子高と男子校  作者: 尚文産商堂
卒業旅行編
621/688

第621巻

ホテルへと向かうバスの中。

何を買ったか、ということで、互いに盛り上がっていた。

袋から少しずつ取り出しては、見せて、それを戻している。

きゃいきゃいと楽しそうだ。

それも一段落してくると、バスの中はわずかに静かになった。

「それで、ホテルに戻ってどうする。晩御飯までは少し間が空くみたいだけど」

そこで幌が聞く。

「どうしようか。お風呂に入るにしても、時間が短いみたいだし。部屋で荷物整理するぐらいかな」

桜が幌にこたえると、どうやらそういうことになるようだ。

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