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第593巻
女子組は荷物の片づけが終わらしてから、1階ロビーへと降りてきた。
すでに男子組がお土産屋の前でうろうろしているのが見える。
「お待たせ―」
「待った?」
桜たちは、幌たちを見つけるとすぐに声をかけた。
「いや、今来たところ」
果たしてそうなのか、については、誰も突っ込まなかった。
「どこいく?」
幌は目ざとく見つけてきていたパンフレットを片手に聞く。
少しずつお土産屋から離れていき、受付前の玄関から外へと出る。
さわやかな風が、6人を包んだ。