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第582巻
「んで、いつ言うんだ」
敵をよけ、背中に回ってから剣で切りつける。
「何が」
「姉ちゃんによ」
「そりゃこっちのセリフだって。全くもってブーメランだぞ」
「はっはっはっ、気づいてたか」
「ったりまえさ。3年も一緒にいたら、少しは分かるようになるさ」
パシュンという音で、敵が消える。
「で、どうするつもりさね」
「ま、いつかは、かな」
「いつかはいつだよって話だよ」
「いつか、だよ」
そう言って幌は敵をさらに切り倒していった。
まるでこの話は終わり、というような表情をしながら。