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第581巻
「んで、どうだ」
雅へ幌が聞いた。
「どうって何がさ」
「これからだよ、どうするんだ」
「ま、合格すれば、そこに行くことなるだろうな」
「栄養学部だっけか。意外だよな、料理学校にでも行って、腕を磨くのかと思ってたんだ」
雅は幌に言いながら、パシュンと一撃を敵にくらわす。
「みんなに言われるぞ、それ。ただな、俺は腕を磨きたいということよりも、みんなにしっかり食べてほしいっていう思いのほうが強いんでな」
「おー、そりゃあいい。ついでもついで、こっちもよろしく頼むよ」
雅が笑いながら幌に言った。