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女子高と男子校  作者: 尚文産商堂
卒業旅行編
580/688

第580巻

桜が合格したということは、すぐに幌にメールで送られた。

「お、琴子からだ。姉ちゃん合格したってさ」

「よかったじゃんか」

自習中という名目でコンピュータ室にいる幌たちはそんな短い会話だけをした。

「ま、一安心だな」

幌は少なくともセンター利用での入試ということもあって、今できることはない。

だから、結果が来るまでは、あがくようなことはせずに、ただただ待つことに徹することにしたようだ。

今は自習ということで、表向きはネットで調べ物をしている。

実際は、ゲームをしているが、誰も注意するような人は来ない。

そもそも、先生はこの部屋にはいない。

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