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女子高と男子校  作者: 尚文産商堂
入試編

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579/688

第579巻

結果は3週間後やってきた。

学校宛に封筒が届き、そして担任からそのことが知らされた。

どうやら桜は、自宅に来てなくすのが怖くて、学校へ届くようにしたようだ。

担任から職員室で受け取った桜は、一旦教室へ戻った。

「どうしたん」

琴子が桜のそばへ、早速やって来た。

そして机に上に置かれた封筒を見て何か察した。

「届いたんやな」

「そう、なんだ」

届いてしまった、というのが桜の心情だ。

結果がもしもダメだったら、もしも落ちていたら。

こんな薄っぺらい封筒一つで、ここまで悩むことはなかった。

「開ける?」

鈴がハサミを桜に渡した。

ふぅと息を吐き、鈴からハサミを借りると、口の小さい方を一気に切り取った。

中身をそれから机の上に撒く。

一番最初に目に飛び込んで来たのは、学校の住所。

それから自分の名前、そして。

「合格決定通知書」

思わず声が出る。

いつまでに入学金を振り込めや、いつまでに手続きを完了しなければならないといった案内も同封されている。

「よかったぁ」

思わず泣いてしまいそうになる桜に、気づいた友達らがおめでとう、おめでとうと声をかけてくれた。

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