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女子高と男子校  作者: 尚文産商堂
入試編
571/688

第571巻

試験会場へと入った桜から最後のメールが、幌宛に届く。

「がんばれよ、姉ちゃん……」

思わず携帯を強く握る。

「桜から?」

「そう」

幌のところには、山門、雅、鈴、それに琴子がいた。

学校には自主学習ということではあったが、教室でがやがや集まっているだけだ。

学校に来て、ついでに自習をしているということになっている。

担任もおらず、教室から出ていくことこそしないが、携帯も好きなだけみんな使っていた。

実際のところ、自習をしているのはほぼいない。

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