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女子高と男子校  作者: 尚文産商堂
入試編
570/688

第570巻

「ありがとう、ね」

湯気が立つホットココアに、少しだけ息を吹きかけ、桜は冷ましていた。

「何がさ」

「話、聞いてくれたこと」

「当たり前だろうさ」

幌は、ココアを一口飲む。

暖かい気持ちは、胸いっぱいに膨らんで、それ身体中を駆け巡っていくのがわかる。

「なんたって弟だからな」

「そうだね」

姉と弟ということは変わらない。

それはこれからも、ずっと永遠に不変なものだ。

でも、その気持ちは変わっていく。

「……なあ姉ちゃん」

「ん?」

飲み終えたようで、コップをシンクへと入れる桜に、幌が呼びかけた。

「明日、頑張れ」

「大丈夫、頑張ってくるよ」

おやすみ、と桜が言う。

おやすみ、と幌が答える。

そんな何気ない日常が、2人は好きだ。

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