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女子高と男子校  作者: 尚文産商堂
入試編
567/688

第567巻

「んー、そんなわけじゃないんだけどねぇ」

桜の頭なら、国立大学は余裕で入れるだろう。

それこそ、東大にも十分に入れるだけの実力はある。

しかし、桜は同じ国立大学の中で手野大学を選んだ。

「でも、こんな時間に起きるんだから、やっぱり緊張か何かはしてるんじゃないかな」

幌は、木ヘラでゆっくりと牛乳を、転がすようにして温めていく。

コンロの火はとろ火より少し強いくらいで、そして牛乳が焦げ付かないように気を付けていた。

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