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第555巻
そんな楽しいときはあっという間に過ぎる。
1月7日。
七草であるこの日に、最後の模試があった。結果がわかるのは翌日。
冬休み最後の日というのに、幌らには休む暇がない。
「あーあ」
自室でうっぷして、幌はだれていた。
とはいうものの、勉強して、試験でいい点を取ることは、とにかくしておきたい。
そこを突破したら後が楽だと信じているからだ。
「もう来週なんだな……」
壁にはカレンダーがかかっていて、次の土曜日、日曜日には大きな丸印が付いていた。
いよいよセンター試験が始まろうとしていた。