551/688
第551巻
「いただきまーす」
さっそく、みんなはご飯を食べ出す。
幌が作ったご飯だ、あっという間に平らげていった。
「お代わりはあらへんのか」
琴子が幌に聞いた。
「お代わりはないけど、これを作ってみたんだ」
それは、冷蔵庫から取り出した、まるでプリンのようなものだった。
「カタラーナっていうお菓子なんだって。ご飯の材料を買うときに、あったから作ってみたんだ」
つまりは、初挑戦ということになるだろう。
それでも座っている面々は、味については何のためらいもない。
それだけ信頼しているということだろう。