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女子高と男子校  作者: 尚文産商堂
3年生の冬休み
549/688

第549巻

「おう、みんな揃って」

幌が菜箸を器用に扱いながら、琴子らを見た。

すでに、料理は佳境を迎えていて、あと30分ほどで完成しそうだった。

「もうちょっとかかるからさ、勉強でもしといたら」

「ホントなら、そっちメインのはずなんだけどね」

苦笑いをしている幌をよそに、あっという間にリビングのテーブルの上には、皿やコップが並んだ。

「ちょい待っとけって」

幌が言うが、並ばしている張本人の桜は意に介さない。

「中入れないから大丈夫」

他のメンバーも、幌の料理を待ちわびているようだった。

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