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女子高と男子校  作者: 尚文産商堂
大学 見学編「神戸学院大学」
53/688

第53巻

第63章 大学見学 〜見学編 『神戸学院大学』〜 [4]


「まずは、ご飯でも食べない?おなかすいてるでしょ」

幸が、幌たちに言う。

「でも、このあたりはよく知らないから…」

「じゃあ、カレーが食べたいか、ラーメンが食べたいか」

「えっと…」

悩んでいる幌たちを置いて、幸が言い続ける。

「コンビニっていう手もあるよ。『ローソン 神戸学院前店』があるからね」

山門が、幸に聞いてみる。

「カレーやって、どんなのがあるの?」

「えっとね、『マハラジャ』っていう名前のと、『RARA』と言う店の二つあるよ。どっちもかなり本格的なカレーが出てくるんだ」

「インドカレー?」

幌が聞く。

「マハラジャさんはね。RARAさんの方は、ネパール料理とインドの両方が楽しめるよ。でも、どっちも甲乙つけがたいほどおいしいんだよ」

「じゃあ、ラーメンの店は」

山門が聞いてみる。

「私が行ったことがあるのは、『ラーメン2国』『からや』『くるめラーメン』、それと『来来亭』だね。それぞれに個性があって、とてもおいしいよ」

「どれも食べてみたいです。その中で、お勧めの店は?」

鈴が幸に尋ねる。

「んー……」

幸はけっこう考えてから、結論を出した。

「どれもおいしいけど、一番のお勧めは、本当は学食なんだよね。今日は日曜日だから閉まってるけど、安い、多い、うまいを地で行ってるからね」

だが、一行はどこかで昼食を食べるという必要に駆られていた。

「じゃあ、第3の選択肢ということで……」


幸が行ったのは、大学から歩いて10分ほどのところにあるうどん屋だった。

「ここ」

指さした先には、明石駅からバスで来た道と、海へ向かって下る道との分かれ道の、ちょうど間に挟まっている形になっているうどん屋だった。

「『麦まる』?」

「そうよ、180円から出してるわ」

そう言って、さっさと入っていった。


ご飯を食べてから、また歩いて大学へと戻る。

「結構おなかに来るね…」

「うどんとご飯、それにてんぷら。唐揚げも食べりゃあね」

幸は、食い過ぎだろうという目で、山門を見ていた。

女子一同は、小食を装って、あまり食べなかった。

本当のことは、男二人がよく知っているが、あまり語ることはないだろう。


「さて、腹ごしらえもできたことだし、まずはどこを見に行く?建物の中には入れるところと入れないところがあるから、注意してね」

幸がそういうのを聞いて、幌たちは、バス停降りてすぐの広場にある、構内案内図を見ていた。

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