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女子高と男子校  作者: 尚文産商堂
受験勉強編
527/688

第527巻

駅前広場から、南東方向に伸びている大通りを2分ほど歩くと、大通り沿いにその建物はあった。

11月も過ぎてきて、冬の足音が聞こえる日々が続く。

たまに冷たい風が、幌たちを襲った。

「ひゃー、寒い寒い」

あわてるようにして建物に入ると、すぐに受付があった。

受験勉強真っただ中ということもあって、学生らしい人らがたくさんいる。

「予約できないから、空いてなかったらどうしよか」

山門が笑いながら言ったが、この寒空に戻るつもりは毛頭なかった。

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