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第517巻
「そっか。それじゃな。天文部も来てくれよな。プラネタリウム室のすぐ横にいるからさ」
「了解」
笑いながら、島永に手を振って、幌は別れた。
クラス展示をのんびりと眺めていると、遠くから音楽が聞こえる。
体育館の中からのようだ。
体育館の使用リストを見てみると、今の時間帯は吹奏楽部が使っているらしい。
その演奏のようだ。
曲名は知らないが、クラッシックのような気がしていた。
体育館へと行こうかと思い、ふと気づいた。
「アニ研の張り紙か……」
幌の目に入ったのは、壁に貼られている一枚のチラシだった。