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女子高と男子校  作者: 尚文産商堂
最後の文化祭
506/688

第506巻

「学生証の提示をお願いします」

情報部員が、やってくる学生や家族の人の全員に声をかけていく。

「はいりまーす」

「あ、どうぞー」

学生証を見せながら、沢入と岩嶋は裏門をくぐる。

北にある元女子高側の門で、ここの間口を狭くしたうえで門を固定して、人が出入りできるようにしつつも、入りにくくしていた。

ちなみに、男子校側から一般客は出入りすることになっている。

「あとは先輩にこれ持って行っておわりだね」

「これがあと3日も続くのか……」

岩嶋がすこしだるそうに言った。

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