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第504巻
近くのスーパーは、最近、高校から歩いて5分くらいのところにできた。
「バナナ、イチゴ……」
メモを見ながら、沢入が品物をカゴに入れていく。
「生クリームどこだろ……」
「牛乳売り場あたりにあると思うから、そっち行ってみよ」
岩嶋がそんなことを言った。
実際、生クリームは牛乳パックのような形で売られていた。
「これでいいのかなぁ」
少し不安そうであるが、岩嶋はそれをカゴに入れる。
「一応大きいのにしておこうよ」
沢入の言葉で、280mlのものから、1000mlのものに変えた。