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女子高と男子校  作者: 尚文産商堂
最後の文化祭
500/688

第500巻

焼き上げた生地を横に置いて、今度は生クリームを用意する。

「ここからは繰り返し、クリームを薄く乗せて、また生地を乗せる。さらにクリームを薄く乗せて、また重ねるんだ」

幌が説明をしながらも、それをしていく。

生クリームはとても薄く、2ミリあるかどうかぐらいであろう。

それを見ていた沢入が呟く。

「ミルクレープだ……」

「はい、正解。ミルクレープだよ。といってもお手製だから、見た目は気にしない」

たくさんの層ができているミルクレープが、幌の言葉とは対照的に整えられている。

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