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女子高と男子校  作者: 尚文産商堂
最後の文化祭

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497/688

第497巻

「どうも、クレープ届けに来ました」

及川太郎が、2年生の沢入員子と一緒に情報部と公安部の臨時部室へと運びに来た。

校舎の玄関のところに机を並べただけであるが、総合案内も兼ねている。

机には、コンピューター部が印刷したパンフレットが置かれている。

ただし、それをもっていくような人は少ないようで、まだまだ余っているようだ。

「おー、お疲れ様」

座っているのは2年生の情報部員である今島川合だった。

「あれ、もう一人は」

沢入が今島に聞く。

もう一人というのは、公安部の佐谷沙耶のことだ。

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