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第485巻
ガチャンガチャンと印刷しているところは、あまりにも音が大きすぎて会話すらできない。
だから、隣の部屋のコンピューター室へと移動して、3人は時折様子を見る程度にしていた。
大きな音は、耳も痛くなるから、その予防ということもある。
「それでもやっぱり大きいねぇ」
鈴が山門たちにいう。
音は半分ぐらいにはなっているが、それでも大声を出さないと会話できない。
桜川は話すことをあきらめて携帯を操作していた。
山門も、鈴にうなづくばかりで、印刷の途中はずっと話そうとしなかった。