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第482巻
「でも、どうやって印刷するんですか」
桜川が山門たちに尋ねた。
「スイッチ押してごらん」
そういって、壁際にある緑色のスイッチを指さす。
「これですか?」
桜川が押すと、一瞬で機械が息を吹き返した。
何やらファンが勢いよく回転している音がしている。
山門はすぐそばにあるパソコンのようなモニターに、先ほどのUSBのようなメモリーを接続した。
すぐに、モニターに何やら画像がたくさん表示され、それから見えやすい大きさに拡大される。
「今回はA3サイズで印刷して、それを製本してもらうように設定するんだ」
言いながらも山門が桜川がみている前で、何やらモニターの横にあるボタンを押していった。