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第481巻
コンピューター部の部室は旧女子高側4階にある。
その横は、コンピューター準備室という表札がかかっているが、表からは入ることができないように、部屋の中で棚が塞いでいた。
山門が持っている部室の鍵は、その準備室の鍵も兼ねていて、それを使って3人は準備室の中に入った。
「わぁ……」
桜川が声を上げる。
「こんな部屋があったんですね」
そこには、新聞の印刷に使うような輪転機があった。
「分速150枚、カラーコピーも可能。A5からA2まで対応しているんだ」
なぜか山門が威張っているように見えるが、鈴も桜川も無視することに決めたようだ。