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第480巻
「それでは」
山門たちがUSBのような記憶媒体を受け取って、コンピューター部の部室へと戻る。
「印刷って、どうやってするんですか」
「部室へ戻ったら教えてあげる」
言うのは鈴だ。
「といっても、去年も言ったような気がするがな」
山門が歩きつつ言った。
「そうでしたっけ」
2人の1歩半ほど後ろを歩いている桜川が言った。
「何百部って印刷できるようなプリンターってありましたっけ……」
「実はあるんだ。まあ、そのあたりも話すよ。こうやってたびたびほかの部活から印刷依頼があるからね」
そう言ったのは山門だった。