475/688
第475巻
「あとはしておくね」
氷ノ山が星井出へと言った。
「ういーす、よろしくー」
星井出が伸びをして、やっと解放されたという顔をしている。
「校正お疲れ様、なにか食べる?」
部屋の隅には小型の冷蔵庫がある。
冷凍庫がついていないから、本当に冷蔵庫機能だけだ。
その中には、チョコや清涼飲料水が入っている。
「クッキーやビスケットはわかる。でもな……」
氷ノ山に袋を見せる。
「なんでポテチまで冷蔵庫に?」
「ああ、場所がなかったのよね」
氷ノ山はそう言って、それ食べる?と星井出に聞いた。