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第467巻
「ん、これはなかなかうまいな」
自分で作っているものを自賛するのは、と幌は思いつつも、いろんな組み合わせを試している。
そして、事実、うまくできているから、誰もその発言にケチを付けようとはしない。
「ちょっとずつ難しい方にチャレンジしてみたらどうやろか」
琴子が幌に話しかける。
「そうだね、白玉とかどうかな。白玉粉練ってお湯にくぐらせて冷やす。それをクレープに挟むんだ。それだけだと味がないから、抹茶クリームとか、カスタードクリームとか、小豆も入れてみたりしてね」
「いいですね、食べてみたいです」
岩嶋がキラキラした目で幌を見ていた。